FM Acousticsはプリアンプもパワーアンプもサウンドのキャラクターは似ています。個体差もあるのでしょうが共通項があり、サウンドの生命力は群抜いて魅力的で引き込まれます。位相特性がひじょうに良いので、音離れも良いでしょう。それは中低音からハイまで変わりません。音楽によっては複雑に重なる和音の分解能が高いのも特徴的。コード進行がわかる方にとってはたまらないアンプとなります。しかし、過去に入荷したFM266やFM255、FM245なども音色にキャラクターがあると感じました。FM611も同様です。ここが好きになるか嫌いになるかの分かれ目。ある程度の音楽体験やオーディオ製品を鳴らして来られた方には「わかる」サウンドである事も事実。
お金に糸目をつけないハイエンド・システムを組んでくれというオーダーがあったらアンプはFM AcousticsとOLD Mark Levinson、OLD KRELLの3セットを選ぶかもしれません。スピーカーはオーディオマシーナ、Hartsfield、EURODYNで、
天井高さ4mの木造軸組、もしくはコンクリートの箱に天然木の壁。おそらく、ある程度時間をかけて取り組めばいずれも心が震える、音楽の内側へ入り込める機械となるはずです。
FM Acoustics FM611は801のサウンドを彷彿としつつ、現行機FM611X(780万円)とFM811(1千万円)にかなり近似なサウンドスケープを聴かせてくれるものと思います。
FM Acoustics FM611 AXISS正規品 動作保証1年
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